塩竈(しおがま)観光ガイド

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古代には塩の産地として、そして近代には日本屈指の漁港として栄えた塩竃(しおがま)。史跡やグルメ、アートなど、魅力的な観光スポットがたくさんあります。ご旅行やお仕事で東北へいらっしゃる際は、ぜひお立ちよりください!▼各スポットをGoogle Mapで見る

鹽竈神社(しおがまじんじゃ)

1200年の歴史を誇るみちのくの「一の宮」鹽竈神社(しおがまじんじゃ)

松島湾を臨む標高50メートルの丘陵に位置する鹽竈神社は、古来より陸奥の国の一の宮として、地元はもとより全国の人々、そして朝廷の崇敬をも集めてきた神社です。いつ創建されたのかはよくわかっていないものの、弘仁11年(820年)に国から祭祀料を受け取ったという記録があるなど、とても古い歴史があります。鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)、武甕槌神(たけみかづちのかみ)、経津主神(ふつぬしのかみ)の御三神が祀られており、 安産守護、延命長寿、海上安全、大漁満足、家内安全、交通安全、産業開発の神として信仰されています。現在の社殿は宝永元年(1704)、伊達藩の第五代藩主である吉村公のときに完成したもの。珍しい社殿構成や壮大で整然とした配置など、江戸中期の寺社建築として高く評価され、平成14年に国の重要文化財に指定されました。社殿のほか、国の天然記念物として知られる鹽竃桜や、およそ5000点の資料を収蔵する鹽竈神社博物館も見どころです。また隣接する敷地には、さらに長い歴史を持ち、農耕守護などの神である志波彦神を祀る志波彦神社があります。

スポット詳細

■宮城県塩竈市一森山1-1 ■TEL:022-367-1611 ■開門時間:5時~20時 ■ホームページはこちら

塩釜水産物仲卸市場(しおがますいさんぶつなかおろしじょう)

海産物を買って、食べて、楽しむ塩釜水産物仲卸市場(しおがますいさんぶつなかおろしじょう)

100店以上の店が並ぶ国内屈指の水産物市場です。鮮魚、塩干加工品、冷凍もの、珍味などの海産物が豊富に揃い、卸値で買うことができます。全国でも有数のマグロの水揚げ量を誇る塩釜だけあってマグロの専門店が数多く軒を連ねているほか、近海の旬の魚介類もたいへんに充実しています。午前3時に開市となり、早い時間は県内外の業者さん、料理店やお寿司屋さんで混み合い、その後は一般の買い物客や観光客の皆さんで賑わいます。買い物をしたら、氷も用意されているので持ち帰りにも便利です。お土産用に宅配便での発送もできます。場内で買った魚介類をその場で焼いて食べられる「自由焼炉」や、その場で海鮮丼にできる「マイ海鮮丼」のコーナーも大人気。プロの板前さんが作る海鮮丼や天丼などのお食事処も充実していて、家族皆さんで、お買い物に食事に大満足の体験をすることができます。毎週日曜日はたこ焼きや野菜、雑貨など、市場の場外に屋台が並ぶ「日曜朝市」も開催しています。

スポット詳細

■宮城県塩竈市新浜町1-20-74 ■TEL:022-362-5518 ■開市時間:3~13時(土曜は3~14時、日曜は6~14時) ■定休日:水曜、8月14~16日、1月1~4日 (12月は第3週から無休) ■ホームページはこちら

御釜神社(おかまじんじゃ)

塩竈の地名の由来をいまに伝える御釜神社(おかまじんじゃ)

鹽竈神社の境外末社のひとつ。境内の神竈奉置所には「塩竃」の地名の由来とされる神器、4口の竈が安置されています。これらの竃は、日本神話に登場する神の一人、塩竈明神ともいわれるシオツチノオジが海水を煮て製塩する方法を人に教えた時のものと伝えられています。毎年7月10日の鹽竈神社例祭で神前にお供えされる神饌を調進するため、御釜神社では、7月4日から7月6日の3日間「藻塩焼神事(もしおやきしんじ)」という神事が行われます。古代の製塩に関する儀式を現代に伝えるこの神事は、「藻塩焼神事」として宮城県指定無形民俗文化財に指定されています。

スポット詳細

■宮城県塩竈市本町6-1 ■TEL:022-367-1611(お問い合わせは鹽竈神社へお願いいたします)

塩竈市杉村惇美術館(しおがましすぎむらじゅんびじゅつかん)

塩竃を描いた洋画家の作品世界に浸る塩竈市杉村惇美術館(しおがましすぎむらじゅんびじゅつかん)

平成26年に開館。塩竃に住み塩竃を愛した洋画家、杉村惇の作品を展示する美術館です。東京生まれの杉村惇(1907~2001)は、戦時中、姉の嫁ぎ先だった仙台に疎開。戦後の昭和21年~40年に塩竃に住み、塩竃の風景や水揚げされた鮮魚などをテーマに、数多くの作品を残しました。静物画を得意とし、東北大学や宮城教育大学の教授も務めた杉村惇は、人々に「静物学者」と敬愛されました。美術館では常設展示でその杉村惇の重厚な作品世界を堪能できるほか、若手アーティストを支援する企画展示や、映画の上映、工芸品のワークショップなど様々な催しが行われています。美術館と塩釜市公民館本町分室が併設されている、昭和26年に竣工した美しいモダン建築も見どころのひとつです。

スポット詳細

■宮城県塩竈市本町8-1 ■TEL:022-362-2555 ■開館時間:10時~17時(入館受付は16時30分まで)■休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始休館 ■ホームページはこちら

菅野美術館(かんのびじゅつかん)

質の高い彫刻を集めた小さな美術館菅野美術館(かんのびじゅつかん)

菅野美術館は、眼下に塩釜の街と海を望む丘陵地に建てられた小さな美術館です。西洋の近代彫刻を中心としたコレクションを見ることができます。30年以上の長い年月をかけて少しずつ集められた彫刻は、ロダン、ブールデル、デスピオなどフランス彫刻、イギリス彫刻の巨匠ムーア、イタリアのマリーニやマンズーなど、いずれも質の高いものばかり。また美術館のユニークな外観と個性的な内部、その建物自体が一つのアート作品となっているのも見どころです。真っ白な壁に囲まれた空間と偉大な彫刻家たちの作品。気持ちが洗われるような静かな時間を過ごすことができます。

スポット詳細

■宮城県塩竈市玉川3-4-15 ■TEL:022-361-1222 ■開館時間:10時~17時(入館受付は16時30分まで)■休館日:月曜、火曜(祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始、展示替え期間の臨時休館 ■ホームページはこちら

浦霞 酒ギャラリー(うらかすみ さけぎゃらりー)

日本を代表する名酒が生まれる蔵浦霞 酒ギャラリー(うらかすみ さけぎゃらりー)

お酒が好きな人なら必ず飲んだことがあるはず。名酒「浦霞」は、ここ塩釜で醸されるお酒です。1724年(享保9年)に酒造株を譲り受け創業。のちに藩主伊達氏より鹽竈神社の御神酒を納めるようにとの御下命を受けたそうです。そして現代、様々な鑑評会での受賞は数知れず。地元・宮城産の米にこだわって造られるからか、牡蠣やマグロなど塩釜の美味しい食材との相性も抜群です。ギャラリーでは宮城県内限定の浦霞や、宮城県の作家が手がけた酒器などを買えるほか、月替りのお酒を利き酒できるコーナーもあります。また江戸末期から明治初年に建てられたという歴史的な建造物(外観)を見学する15分間のツアーも実施されています(事前予約制)。

スポット詳細

■株式会社佐浦 ■宮城県塩竈市本町2-19 ■TEL:022-362-4165 ■営業時間:10時~17時 ■定休日:日曜日、年末年始、その他臨時休業日あり ■ホームページはこちら

ファソン・ドゥ・ドイ

絶品ロールケーキとレモンパイファソン・ドゥ・ドイ

塩竃のお隣の多賀城市、JR仙北線下馬駅近くにあるケーキ屋さんで、塩竃市民にもファンが多いお店。お目当てはコーヒーロールとレモンパイです。コーヒーロールはコーヒーの香り高いスポンジのなかに、昔懐かしい固めのバタークリームが相性バツグン。レモンパイはレモンクリームの酸味とメレンゲの甘さのコントラストがきいています。店名の「ファソン」は、フランス語で「独特」「こだわり」という意味で、その名の通り素材の味を生かした新鮮なお菓子作りを心がけていらっしゃるそうです。コーヒーロールとレモンパイ以外にも、素朴で甘さ控えめの、美味しいカステラやパイがいろいろありますよ!

スポット詳細

■宮城県多賀城市下馬1-1-7 ■TEL:0120-86-3622 ■営業時間:8時30分~17時 ■定休日:月曜日※その他、月に一度不定休あり

梅花堂(ばいかどう)

大正7年創業の塩竈の銘菓梅花堂(ばいかどう)

梅花堂は、塩竈に2店、仙台に1店を出されている、百年以上の伝統を持つ和菓子店です。「鹽万壽」は、しっとりとした食感が特徴的な和菓子。宮城のササニシキを主原料に、藻塩焼き神事による御神塩を加えたもの。和三盆の優しい甘さと爽やかなしその香りが絶妙にマッチします。「鹽万壽」は国菓子大品評会で内閣総理大臣賞を受賞するなど、数々の賞に輝きました。また、東北産のだだ茶豆と地養卵をふんだんに使用した洋菓子「ずんだロール」や、クッキーをラム酒糖に浸ししっとりとした食感に仕上げた「東太平洋」も人気です。

スポット詳細

[本店]■宮城県塩釜市北浜4-7-3 ■TEL:022-362-1043 ■営業時間:9時~18時 ■定休日:無休 [塩釜本町店]■宮城県塩釜市本町2-5 ■TEL:022-366-1173 ■営業時間:9時~18時30分 ■定休日:無休 ■ホームページはこちら

シェヌー

新鮮な魚介類をフレンチの名店でシェヌー

港町・塩竃にひっそりとたたずむフランス料理店シェヌー。地元だけでなく、全国からファンがやってくる名店です。塩竃の新鮮な魚介類を生かしたメニューにこだわりをもっていらっしゃいます。シェフの赤間善久さんは地元塩竃市生まれ。仙台のラインゴールド、精養軒、横浜元町のポンパドールで学んだのちに渡欧、フランス・ブルゴーニュの三つ星レストラン「コート・ドール」やパリの「ル・デュック」などの名店で修業を積み、1980年にシェヌーを開店されました。長男の善太さんも、フランス・アルザスの「ル・セール」などで修業したのちに帰国、副料理長として活躍されています。

スポット詳細

■宮城県塩竈市海岸通7-2 ■TEL:022-365-9312 ■営業時間/ランチ:11時30分~14時(ラストオーダー)、ディナー:17時30分~20時(ラストオーダー)■定休日:月曜日、第3火曜日(祝祭日の場合営業・翌日振替休)年末年始、その他不定休、臨時休業等有 ■ホームページはこちら

すし哲

海の幸とササニシキの幸せな出会い寿司のまち塩竈

新鮮な海の幸が水揚げされる港町・塩竃。宮城はササニシキという美味しい米の産地でもありますから、塩竃に美味しい寿司店が集まって「寿司のまち」と呼ばれるようになったのもいわば必然です。人口あたりの寿司店の数は全国指折りだといわれ、東北各県、遠く関東からも多くの方が足を運んで来られます。どの店にも個性があり、工夫を凝らして美味しさを競い合っています。ぜひ塩竃のお寿司を食べ歩いてみてください。→塩釜寿司業組合

スポット詳細

■(写真)すし哲:宮城県塩竈市海岸通2-22 ■TEL:022-362-3261 ■営業時間:[月~金]11時~15時/16時30分~22時 ■[土・日・祝]11時~22時 ■定休日:木曜(祝日は営業) ■ホームページはこちら

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